「TPP」って、少し前まで騒がれていましたよね。私は正直、ぼやっとしか理解していませんでした。ちょっと機会があったので、今回調べてみたわけですが、知れば知るほどに強く興味を抱かせる内容でした。今回の記事は私の覚書も兼ねていますので、内容の正確性は保証しかねます。悪しからず。
さてさて、そもそもTPPって何ぞや?というところから始まった私ですので、まずそこからスタートしましょう。TPPとは、日本とアメリカを中心にした環太平洋地域による経済連携協定を指します。2013年の2月にアベノミクスを推し進める安倍総理が事実上のTPP参加を表明しました。翌月にはTPP交渉への正式な参加を表明しています。しかしながら2015年となる現在でも未だに妥結に至らず、さまざまな方面で議論が繰り返されているのです。
TPPはそもそも、2005年にシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4ヶ国間で調印、発行した経済連携協定でした。しかしそこにアメリカ、オーストラリア、ベトナム、ペルー、マレーシアが加盟交渉国として会合に加わるようになったのです。そこに日本が加入するか否かで揺れている、というのが現状でしょう。
しかし、最近ではさらに「FTAAP」なる言葉まではやり始めています。これはアジア太平洋自由貿易圏の略称で、エフタープと読みます。簡単に言うと、APECに参加している21か国の経済を統合することで、アジア太平洋地域全体を自由貿易圏としてしまおう、という構想なのです。
TPPと似たような協定のように感じますが、大きな違いが一つあります。それは主導権を握る国の違いです。TPPはアメリカ、FTAAPは中国という違いなのです。
現在日本はこの二つの大国の間で揺れている、ある意味でコウモリ野郎なんです。安倍首相はFTAAPという目標のために、TPPの実現を推進すると言ってます。つまり、TPPの先にFTAAPがあるという考えなのです。